モテット様式
 模倣をともなった声楽ポリフォニー様式。中世からルネサンスにかけて発展し、ジョスカン・デ・プレを経てパレストリーナで完成した。16世紀以後もいわゆる教会様式として教会音楽の基礎を形成。模倣が全声部にわたるものを通模倣様式と呼ぶ。また主題のみならず、その応答、対主題の形態など、すべてを順列的に組織化したものを順列フーガと呼び、特にバッハの声楽フーガに顕著な形式で、伝統的声楽ポリフォニーの頂点とも呼ぶべきもの。