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上の絵を見て、皆さんは、これは油絵か何かと思うかもしれない。
しかし、これは油絵でも水彩画でもない。ピッティ・モザイチ製作のモザイク作品なのである。
モザイクといっても、四角の色タイルを点描のように敷き詰めて絵を構成する、日本の小中学校で習うイメージのものとは違う種類のもので、石の持つ美しさを最大限活かして、複雑な形に切り取った石を組み合わせてできたものである。このようなフィレンツェ風モザイクは、以下のような工程を経て作られる。
このようにして、あたかも、本物の手描きの絵のように細かい部分まで表現された作品ができあがる。
- 予め、るり、くじゃく石、ひすい、その他、貴石と呼ばれる美しい天然石を探し出し、色や模様別でストックしておく。
- モザイクを製作するために、元絵から、色の配置と区分けのための線画をトレースする。
- 次に、その区分けされた絵の部分の色合いに合う石をストックの中から選び出す。
- そして、絵の形に合うように石を細かいスライスとして切り出す。
- そのようにして準備された石のパーツを、丹念にうまくパズルのように組み合わせる。
- ヤスリ等を用いての微妙な調整加工を経て、モザイクが出来上がる。

フィレンツェ風モザイク作品の美しさは、素晴らしい。しかし、それにかかる手間ひまは少なくない。上の”ヴァレリーのポートレート”と呼ばれる作品は、850 時間以上の製作工程を要したという。
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