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シートメタルの打抜き
(資料提供:Volkswagen AG)

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プレス機械
(資料提供:Volkswagen AG)

 さて、遊園地よろしくワゴンに乗り込みましたが、当然、禁煙、写真やビデオの撮影も禁止。手はワゴンの外に出すのは危険なので注意、ワゴンに付いている赤いボタンは緊急停止、という説明を受けて、ファクトリーツアーが始まりました。ワゴンは、構内の輸送にも使用する2車線ほどの幅の道を次々と進みます。要所要所で、説明員の人はワゴンを徐行させ、説明してくれます。工場内は、キレイに整頓されていて、さすがはドイツ人の工場と思いました。大きな英国製のプレス機械で、鉄板が打抜かれて、ボディ用の材料が作られていきます。工場の天井は、普通のビルの3-4階くらいの高さがあり、梁には物を運ぶクレーンも装備されています。
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溶接工程
(資料提供:Volkswagen AG)

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ボディの組み立て
(資料提供:Volkswagen AG)

 溶接は、全部ロボットで行われているようです。ロボットについては、専門の会社とジョイントで開発を行っているとのこと。組み立てラインも長いコンベアのようなものには気付きませんでしたが、それでも、構内での輸送ラインの総延長では、220kmにもなるとのこと。
 広い工場のせいか、あまり人も、それほど目立たず、機械類と小集団単位の活動で効率的に生産を行っているような印象がしました。女性従業員も、構内の各ラインでよく見かけました。飲み物やスナックの自動販売機もところどころにあり、従業員の休養に一役かっています。ちなみに工場内には、38のレストランやキャンティーン(売店)があるそうです。
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後輪の組み付け
(資料提供:Volkswagen AG)

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最終検査を経て出荷
(資料提供:Volkswagen AG)

 パーツの45%は、フォルクスワーゲンの内製品だそうです。バッテリーの組み付けはロボットで、エンジンは、25秒に1台の割合で、人の手でシャーシへの最終組み上げとチェックが行われていました。
 車は、ユーザの好みの様々な色の塗装が施されています。また、ゴルフ、ポロ、ヴェントなどの異なった車種、色、右/左ハンドルといったものが混じって生産されて、検査、出荷を待っています。出荷先の国には、識別の表示がされていました。英国向けはEG、日本向けはJP、という具合です。JPというのも、何台も見ましたが、日本に帰ったら、どこかでこの車を見ることもあるかな、という気持がしました。

 やがて、約1時間のファクトリーツアーが終わり、また、管理棟に戻ってきました。そこで、説明員から、何か質問ありませんか?、と見学者一同に言葉が掛けられましたが、外国の方々も、それぞれよく質問されていました。私は、ドイツが環境問題に先進的に取り組んでいる国であることから、車のリサイクル率を聞いたら、90%以上、と、答えてくれました。これは、結構な結果ではないでしょうか。(自動車メーカーとしてのフォルクスワーゲンの環境問題への取り組みは、また、別の機会に紹介してみたいと思います。)

 あれほど大規模な工場が、手際良く、こぎれいな形で運営されていたことは、印象深いことでした。運河や鉄道、自前の発電所等、その付帯設備のスケールにも圧倒されました。もちろん、見学者の案内や応対の仕方も気持の良いものでした。こんなところにも、フォルクスワーゲンの車が日本で愛されていることの理由がありそうな気がしました。1938年に、ポルシェ博士の提唱した”大衆の車”の製造のため発足したこの工場は、確実に、今、”世界の人々の車”を生産し続けています。
 入り口には、工場見学の記念品がバッジや自動車模型、ネクタイ、その他、販売されていましたが、私は、工場紹介のビデオを買って、工場にいとまを告げました。また、家に戻っても、ウォルフスブルク工場の雰囲気に浸れるのではないか、と期待して。

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 私自身は、日本の自動車メーカーの見学はしたことがありませんが、いつか機会を持って、日独の工場には、どんな違いがあるのかも、知りたくなってきました。

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(1997.6.28 初版、1998.02.21 改訂)

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