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シュツットゥガルトからのDツークは順調にチューリッヒに到着しました。夜行寝台列車の乗り換えまでは20分。初めての駅で、乗り換えがうまくできるか、多少不安を感じながら、妻と一緒に小走りで目的のプラットフォームを探しました。思ったより簡単に列車はみつかりましたが、同じ列車にベネツィア行きとフィレンツェ行きが一緒に連結されているのが、要注意です。ホームの案内板で編成を確認し、急ぎましたが、列車の長いこと。何両も何両も先でやっと切符の表示の号車をみつけ、ホッとしました。入口の車掌さんに切符を見せて、乗り込むと、まるで帰国便に乗ったかのように気持ちが落ち着きました。

イタリアの寝台車
(movieサイズ:3.7MB)
今回乗ったのは、イタリアのワゴンリッツといわれる寝台列車で、T3というタイプの、本来3段ベッドでも使えるものを2段で使用していました。切符のシート番号が33番と35番で、なぜ間の番号が飛んでいるのか、気になっていたのが、現地に来てみて合点しました。
車掌さんに挨拶したら、”イタリア語ができるんですか。すぐにミネラルウォーターを持ってきます。”という愛想の良さが、またこの寝台列車を好きにさせてくれました。
2等寝台とはいうものの、完全な個室で鍵もかかります。洗面台も部屋の中に設備されていて、タオルやティッシュペーパー小さいカップ式ミネラルウォーター等もついています。事前に「地球の歩き方」で勉強した通りです。
いろいろと観察している内に、車掌さんが先の約束通り、500ccのミネラルウォーターを2本持ってきてくれました。

そうこうしているうちに、列車は発車。チューリッヒの夜景が車窓を過ぎていきます。隣の部屋のアメリカ人?女性ペアは、しばらく窓に寄り添って夜景を見ながら、会話に花を咲かせていました。


左が、ワゴンリッツ車内にある時刻表です。デザインもドイツと違う雰囲気です。

しばらくすると、車掌さんが、パスポートと切符を預かりに来ました。
寝ている間に、スイス-イタリアの国境を通過するからです。

”明朝、朝食は何時にしますか?”
”フィレンツェ到着が6:31ですから、5時半でお願いします。”
寝台車には朝食も付いているのです。

列車は、それほど速度を上げずに何回もカーブを曲がっていきます。
暗くてわからないが、アルプスの山並を縫っているんだろうと思っているうちに、眠りに陥っていました。


翌朝5時前に目が覚め、窓の外を見ますが、暗くてよくわかりません。
当然イタリア国内に入っています。
約束の時刻になると、車掌さんが、朝食を持ってきてくれました。左の写真のように品数の多い豊かなものです。
ベーコン、パン、ジュース、コーヒー、
ヨーグルトetc.


フィレンツェ駅の早朝
朝食を済ませ、窓から外を眺めるとどうやら雨のようです。
パスポートと切符を返してくれた車掌さんに、”何か入国の手続きは要りますか?”と聞きましたが、当然必要ないとの返事。先のスイス通過時より、更に簡単なイタリア入国となりました。これもEUというヨーロッパ「連邦」のお陰のようです。
フィレンツェで列車を降りる際、車掌さんが荷物を降ろすのを手伝ってくれました。

タンテ・グラツィエ!

隣室の人達も、ここで下車です。

いざ、フィレンツェへ!

初めてのヨーロッパ鉄道の旅は、フィレンツェ下車で終わりました。

5つの列車諸君、感動と興奮の旅をありがとう、また、君達に会いに来るよ!

アウフ・ヴィーダーゼーン!!
アリヴェデールチ!!    


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(1996.11.13 初版、1998.02.22 改訂)

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