ビルヌーブ、第1コーナーで
右リアタイアが外れる

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ヒルは、決勝日のウォームアップまで、遅れ前レースのポルトガルで善戦し、タイトル決定を鈴鹿まで持ち込んだビルヌーブ。フリー走行2回めから、トップをキープして、断トツの1'38"909のタイムでポールを獲得。レースの興味を十分盛り上げてくれた。しかし、レースではスタート失敗、必死の追上げも、終盤右リアタイアがはずれて、リタイアとなった。しかし、満座の観衆は彼のファイトに惜しみない拍手で応えた。

左のムービーは、タイアが外れる瞬間を捉えた貴重な映像。

ヒル、初の父子チャンピオン
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ヒルは、決勝日のウォームアップまで、遅れをとっているようにタイム的には見えた。しかし、これは小雨の降りがちだった3日間の安定しない状況に対しての状況判断の結果であったろう。レースの時、天気予報が外れる好天になるや、スタートからトップを堅持する完璧な勝利で、F1界初の父子チャンピオンを獲得した。

 ヒルの実力については、マシンの性能のたまものというジャーナリズムの声が絶えることがない。しかし、今回のレース運びは、まるでプロスト教授のように、すべてうまく計算されて万全の結果を出したもの。このようなことができるドライバーが真のチャンピオンと認められないことがありえようか。確かに、セナ、マンセル、プロスト、ピケのような従来風の花形ドライバーではないかもしれない。しかし、高性能のウィリアムズのマシンを開発してきたのはヒルの力のたまものであるし、精神的な弱さ云々も、予選最後に逆転ポールをたびたび獲ってきた人には当てはまるまい。きっと来年から、ウォーキンショウと共にアロウズを引き上げてくれることを、私は確信する。
 デーモン・ヒル、あなたは真のチャンピオンに価する立派なレースをしてくれてきた。長年の苦境にも負けずに獲得した、親子で初めてのチャンピオンを心からお祝いしよう!

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(1996.11.22 初版、1998.02.26 改訂)

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