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Soubi Hall The excellent artist selection ETSKO TAZAKI Plays American Story 10 月 9 日(土) ■P.M. 7:00 〜 入場料: 4,000 円(ドリンク付) こちらのページへ Program
10 月 10 日(日)P.M. 2:00 〜 詳しくは、こちらのページへ 会場: 音楽ホール「奏美」
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![]() 1976 年、アメリカは建国 200 年祭に湧いていた。ある財団が、その頃最も有望なアメリカの若手ピアニスト 10 人を選出し、おのおのが尊敬する作曲家に依頼した作品をケネディ・センターで世界初演するという名誉を与えた。その中の1人に Etsko Tazaki がいた。彼女がそのとき選んだ作曲家は、現代ロマン派の先導者、ジョージ・ロックバーグであった。田崎の依頼を受けたロックバーグは、彼女の演奏するリストのソナタを聴き"彼女だけが表現できる色彩が全部使えるような曲を書こう"と決心し、アイザック・スターンへのヴァイオリンコンチェルトを書き上げるや否や、田崎への曲"パルティータ・ヴァリエーション"の創作に取り掛かった。数カ月後完成したこの大作を田崎はケネディ・センターとリンカーン・センターで初演し、ワシントンポストやニューヨークタイムスで絶賛された。その翌年、田崎は日本でのリサイタルでこの曲を演奏したがアメリカとは違い全く話題にならなかった。 4半世紀が過ぎ、81 才になった巨匠ロックバーグ氏と今でも深い音楽的交流を続けている田崎は、日本では知られていないこの老作曲家の作品をどうしてももう一度、彼の生きている間に紹介したいという気持ちにかられた。田崎のピアニズムをイメージして書かれたこの大作には、彼の血の中に流れている古典への敬重と、深いロマン的詩情、そして人類への限りないヒューマニズムがあふれている。 田崎の第2のふる里アメリカを象徴するガーシュイン、アメリカ人として選ばれた名誉による依頼作品のロックバーグ、そしてピアノ音楽の最高峰で田崎のニューヨークデビューの曲でもあったベートーヴェンの"ディアベリ・ヴァリエイション"とが演奏されるこのリサイタルは 1960 年代に 10 代で単身ニューヨークにわたり、その後 30 年間その地にとどまって、黙々と独自の道を切り開いていった1人の音楽家の、パイオニア精神の足跡をたどると同時に、何よりも、ETSKO TAZAKI 自身の声が、彼女のドラマに満ちた"American Story"を生々しく物語る事となるであろう。 |
奏 美 ホ ー ル 〒520-0057 滋賀県大津市御幸町 6 - 9 Tel: 077 - 524 - 2334 Fax: 077 - 526 - 0740 Eメールアドレス: soubi@prmvr.otsu.shiga.jp (トップページへ) |