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 フィレンツェの街は、ローマ時代に起源を発するが、その町並は、中世からルネッサンス期までの雰囲気が、そのまま保存されている。京都のように、沢山の寺院が市内にある。有名な寺院は、いずれもその建物としての美しさ、内部に所蔵されている多数の美術品など、観光客の目を楽しませるのに、不足はない。
 サンタ・マリア・デル・フィオーレ(ドゥオーモ)、サンタ・マリア・ノヴェッラ、サンタ・クローチェ、サン・ロレンツォ、サンタ・トリニタ、オルサンミケーレ、サンタ・マリア・デル・カルミネ、サント・スピリト、......。これらの教会の他、ヴェッキオ、ピッティ、メディチ・リカルディ等の宮殿、ウフィッツィ、ドゥオーモ、アカデミア等の美術館、バルジェッロ、銀器、民家等の博物館、これらが数百m四方の市街中心部に集まっている。散歩ができる程度の範囲にあるため、特にタクシーやバスは必要ない。しかし、まともに全部見るには、ある程度の期間滞在する必要があるのがわかった。何しろ、名所一つの中に、沢山の見所がある。例えば、一つの美術館にある絵画の数は、日本で開かれる一つの展覧会の数倍以上にもなろうか。見学にかかる時間もさることながら、いくつかの名所をハシゴで見続けていると、知らずの内に足腰に疲労が溜まっているのに気付いた。

 フィレンツェの街の中を歩いた感じは、左
のような雰囲気である。観光客が、何人も石
畳の路を歩いている。舗装の石は、磨滅して
窪みがいたるところにある。(日本の神社の
石段が擦りへっている様子を思い浮かべてい
ただきたい。)そこに雨水もたまって、歩く
のは必ずしも快適ではない。名所でなくても
路の両側にあるのは古い石造りの家ばかりで
ある。こういう雰囲気の中を、画家のボッテ
ィチェリやラファエロも歩いていたのだろう
か。そして、あの、マキャヴェッリも。
 しかし、フィレンツェは何もかも古いばかりではない。市街の店内は、すてきなデザインでモダンに飾られている。また、スポーツ用品店に入れば、人気のイタリアプロサッカーリーグ・セリエAの各チームのユニフォームが一杯にあり、若いファンも出入りしている。地元チーム、フィオレンティーナの、スター選手バティストゥータ以下のスナップ写真が壁一杯に貼られていた。

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ヴェキオ宮殿

シニョリーア広場
中には美術館がある。夏期の夜間開館が
行われていた時は、屋上胸壁にかがり火
が焚かれていた。それを眺めながら、広
場に面したレストランでとる夕食も格別
である。              


本写真中央の、たくさんの彫刻の並ぶ彫刻
廊、ロジア・デイ・ランツィと、左の写真
のヴェキオ宮殿に囲まれている広場。  
メディチ家の中興の祖、コジモの像もこの
広場に飾られている。         



サンタ・マリア・ノヴェッラ教会
この教会の中にも、美術品が、いろいろあ
る。ユニークなのは、薬房があり、ここで
作った香水、コロン、ポプリ、香の良い石
鹸などが売られていること。私が行った時
は、日曜で閉店していたのが、残念。  

闇に浮かぶサンタ・クローチェ教会
この教会には、ダンテの記念廟や、ミケ
ランジェロ、マキャヴェッリ、ロッシー
ニなどの墓がある。         
時間がなく、表から眺めるに止まった。

この教会前の広場で、毎年6月、カル 
チョ・ストーリコ(古式サッカー)の 
競技が行われる。          

ヴェキオ橋

ヴェキオ橋の中
フィレンツェの市内を流れるアルノ川は、
あたかも京都の鴨川の様に、街にアクセン
トを与えている。この川には、いくつも橋
がかかっているが、第二次大戦の戦禍にも
残ったのは、唯一この橋。       
橋の上に建築物があるのが特徴。    

橋上の建物は、今は金細工装飾品の店の
集まりとなっている。2階部分は、ヴァ
ザーリの回廊と言われ、1565年に出来
たもの。コジモ1世が、ピッティ宮殿と
ヴェッキオ宮殿を安全につなぐために建
築を命じた。            


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ピッティ宮殿
 15世紀の中頃に、銀行家のルーカ・ブォナッコルソ・ピッティが、フィリッポ・ブルネレスキに設計依頼し、弟子のルーカ・ファンチェッリが完成させた。後、コジモ1世に売却され、現在の姿となる。
 この中には、パラティーナ絵画館、銀器博物館、近代美術館、陶器博物館、衣裳博物館がある。私の場合は、時間的な余裕と、開館の都合で、パラティーナ絵画館しか回れなかった。以下の写真のように、数十もある部屋のそれぞれに、何十枚という絵が飾られている。必ずしも、名作ばかりではないが、その数の多さに、圧倒される。駆け足で十分鑑賞したとは言えないペースで回ったが、2時間は経ってしまっていた。

パラティーナ絵画館(1)

この写真は、フィレンツェ固有の伝統工
芸、輝石モザイクのテーブル。美しい大
理石で、あたかも筆で描いたような繊細
な絵柄を構成している。       

パラティーナ絵画館(2)

部屋の壁一面には、所狭しと絵が 
飾られているほか、天井にも壁画が
描かれている。         
                
パラティーナ絵画館--(1)(2)(click here for movie: 3.1MB)



パラティーナ絵画館(3)

このように、パラティーナ絵画館の
部屋部屋が28も続いていく。  
                

パラティーナ絵画館(4)

絵画の展示とは別に、昔の貴族の
部屋のたたずまいも知ることがで
きる。            
パラティーナ絵画館--(3)(4)(click here for movie: 3MB)




ボボリ庭園
ピッティ宮殿の裏には、長さ1000m、幅300mという広さのボボリ庭園が広がっている。特に派手さはないが、手入れはよくなされており、美術品鑑賞に疲れた目を休めるには格好のオアシスという印象であった。

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