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--- ぎ お ん ま つ り ---
宵々山(7月15日)
 鉾は、7月10日より、山は7月13日より、組み上げが始まる。そして、ハイライトの山鉾巡行の前々夜祭とも言うべき15日を宵々山、前夜祭の16日を宵山と称している。山鉾は、京都の街の中心部、主に烏丸通と四条通の交差点より西よりに32基が展開する。それぞれの山、鉾は、町毎で保存されており、一年に一度の花舞台に、町内の人々によって蔵から取り出され、飾られ、観光客の目を楽しませる。

長刀鉾
( click here for movie: 2.9 MB )
宵々山、宵山になると、京都の目抜き通りの東西に走る四条通は歩行者天国になる。山鉾の中でも、一番有名なのが、長刀鉾である。四条通を西に歩いてきた観光客は、最初にこの鉾に出会う。真木の先に長刀が光っている。巡行の場合、長刀鉾が常に先頭を進む決まりになっていること、山鉾の中で、稚児が唯一乗っていることから、いわば、山鉾艦隊の旗艦とも言える存在である。

函谷鉾
長刀鉾を見たあと、京都の中央を南北に貫く烏丸通を渡ると、函谷鉾が鎮座している。中国の戦国時代斉の孟嘗君が鶏の声によって函谷関を脱出できたという故事にちなんだ名前である。このように、各山鉾には、それぞれなんらかの由縁を持った名前がついている。
函谷鉾の前に掛かっているのは、旧約聖書創世紀を描いた16世紀末の毛綴で重要文化財になっている。他の山鉾も重文か、あるいは、それに相当するくらい豪華なタペストリーや懸装品で飾られている。このため、山鉾の維持補修には莫大な費用がかかる。前掛け1枚の補修が3000万円でも済まないという。山鉾連合会でプールした資金から20年毎に充当される順番を待って、部分部分を補修していくとのこと。

鯉山の飾り席
( click here for movie: 3.9 MB )
龍門の滝を登る鯉、すなわち登竜門の縁起にちなんだ鯉山。重文に指定されている毛綴は、宵々山、宵山の間、町家に飾られている。他の懸装品も、この席に飾られている。見物の客は、このように、公開された町家に入って、その伝統美を堪能することができる。眺めていると、「〜ろうそく一本どうですか〜」と節をつけた可愛い女の子の声がしてきた。
小さい祠が設けられていて、ろうそくの灯を献ずるのである。また、厄除けのちまきやお守りもこの飾り席や道端の席で求めることができる。(ちまき、といっても端午の節句の、食べられるちまきではない。神棚にお供えする御札に相当する役目のものである。)
(「〜ろうそく一本どうですか〜」は、ムービーに収録されています。)

 9基の鉾、23基の山というのは、結構な数である。その一つ一つを、じっくり見て、飾り席にも寄っていると、いくら時間があっても足りない。山鉾のそれぞれの見物が10分。次の山鉾への移動が10分としても、10時間以上かかってしまう。もし、1回きりの京都旅行で山鉾を全部見ようとされるなら、最低2泊3日は必要であろう。

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