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ジャン・ラシーヌ頌(1865−1906年)


 フォーレの初めての四声書法作品であり、短いが完成度は高い。この作品は、当時属していたニデルメイエール宗教音楽学校の作曲科の卒業年度において、1等賞をもたらした。オリジナルはオルガン伴奏であるが、後年作曲家は弦楽伴奏に編曲しており、今回はこの版を用いる。ジャン=ミシェル・ネクトーは、曲の持つ崇高さが、モーツァルトの「アベ・ベルム・コルプス」に類似していることを指摘しているが、確かに共鳴するものがある[1]
 詩はラシーヌのものであり、萩原英彦氏の訳により次に掲げる。

 神とともにあり、われらの唯一の望みである言葉よ、この大地と蒼空の永遠の日に、平和な夜の静寂をわれらが遮るとき、救いの主よ、われらにあなたの限差しをなげかけ給え
 あなたの恩寵の焔をわれらの上にあまねく放ち給え、あなたの御声の響きに、すべての悪を逃げ去ることを、あなたの掟を忘れさせるような、疲れた魂のまどろみを覚ませ給え
 おお、キリストよこの忠実なる民を引き立て給え、あなたをことほぐために、今ここに集うた民を,、あなたの滅ぴることのない栄光に捧げる賛歌を受け給え、あなたから授けられたあふれる才能によって送り返される賛歌を。


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